相場寸評

アジア経済暗雲 サプライチェーン寸断

8/11の日経平均は+182.36円の28070.51円
15時時点のドル円は、110.686円、
前日の同時点は、110.357円でしたので、
33銭の円安でした。

ユーロ円は、129.687円、
前日の同時点は、129.534円でしたので、
15銭の円安でした。

東証一部売買代金は、2兆6453億円

今日の日本市場は、今朝、米議会上院が
1兆ドル(約110兆円)規模の米インフラ整備
法案を可決し、NYダウが最高値を更新した流れ
を受け、寄付きから上昇、但しその後は少し下げ、
そのままもみ合いで大引けまで。

米国の新たなインフラ予算を好感した形ですが、
まだ下院での通過できるかどうかは確定しておらず、
株価上昇は一時の動きとして捉えておくべき。

その理由は、デルタ株のアジア地域の感染拡大が
大きな原因、世界のGDP比率で日本は6%、中国含む
アジアは25%、アジア全域で31%もあるわけで、
デルタ株感染拡大でアジア及び世界経済の減速は
止められない状況。

このことはサプライチェーンをさらに脅かす
状況が迫っていることを表し、既に起こっている
半導体不足解消にも時間がかかることは確定的

この状況の中、米国経済及び米国市場のみで
世界の株価を上げていくにも限界がきています。

さらに、中国包囲網による中国国内の混乱も
予想され、さらに香港もアジアのマネー拠点から
脱落状況、アジア経済の復活シナリオは現在、
描けない状況ともいえるくらいです。

世界的なお祭り東京五輪が終わり、祭りの後の
静けさは…暗雲が立ち込めていそうな状況

現在(17:36)のNYダウ先物は-122ドルで推移。

夜には、米国7月消費者物価指数の発表もあり、
今朝つけたNYダウ最高値の更なる更新より、
利上げによるリスクオフの動きが米国でも
起こりそうな状況です。

今日のNY市場に注目ですね。