相場寸評

トリプルリスクが日本市場を襲う

今日の日経平均は-591.83円の28508.55円。
15時時点のドル円は、108.001円、
前日の同時点は、108.193円でしたので、
19銭の円高でした。

ユーロ円は、129.936円、
前日の同時点は、130.481円でしたので、
55銭円高でした。

東証一部売買代金は、2兆6462億円。

今日の日本市場は朝方のNYダウの下落もあり、
寄付きから大きく下落、その勢いのまま
前場まで、後場からはもみ合いで引けました。

連日の続落、次の節目の27600円、さらに下の
26600円にも届きそうな展開になってきました。

今回の下落の原因は、変異ウイルスによる
感染拡大で緊急事態宣言がでてることも
一つの要因ではありますが…

日本市場を支えている海外投資家目線で見ると、
連日お伝えしていますが、先進国の中でワクチン
普及の遅れが大きな要因。

さらに、感染拡大により東京オリンピックの
中止の懸念と、最も重要な下落要因である
米中対立による日本を含めアジアを巻き込む
地政学的な不安。

この3つのトリプルリスクが海外から見ると
日本市場に資金を入れにくい状況を作って
います。

この状況はコロナ感染を緊急事態宣言で一旦
抑えたとしても、早急に回復する話ではなく、
東京オリンピックがもし、中止になる可能性が
高まれば、更なる下落も考えておく必要があります。

シナリオとしては、東京オリンピック中止で、
23700円割れ、その後、最悪な展開を考えると
3万円の黄金比率で16800円という日経平均も
想定して戦略を考えておく必要までありそう。

最悪を考えて準備しておきましょう。

でも、そうならないことを願うばかりです。

現在(16:46)のNYダウは-83ドルで推移しています。

今後は、NY市場と日本市場の連動する動きも
変わってくる可能性も高まってきていますので
注意してみていく必要がありますね。