相場寸評

「反外国制裁法」香港に適用見送り

8/23の日経平均は+480.99円の27494.24円。
15時時点のドル円は、109.945円、
8/20の同時点は,109.693円でしたので、
25銭の円安でした。

ユーロ円は、128.823円、
「反外国制裁法」香港に適用する採決を見送り

8/20の同時点は,128.197円でしたので、
63銭の円安でした。

東証一部売買代金は、2兆3103億円。

今日の日本市場は先週末のNY市場の上昇を受け、
寄付きから買い先行、前場はそのまま上昇を続け、
後場からはもみ合いの展開で引けました。

注目の中国市場、香港市場もその流れを受け
上昇しましたが、上昇率は日本市場と比べると
低く、中国市場、香港市場の現在の状況を
表している形です。

さて、中国の立法機関である全国人民代表大会(全人代)
常務委員会は20日、外国からの制裁に対抗する中国の
「反外国制裁法」を香港にも適用する採決を見送った。

突如の採決棚上げは、中国当局のより切迫した状況を
示しているともいえる。

中国当局が香港を完全に掌握するためには、法案の導入が
政治的に急務なはず。

それでも客観的、経済的な観点からは、現時点では導入は
難しいという判断。

国際金融センターとして香港、やはりその価値を
今は守りたいという中国当局の思惑があったと
市場は見ている。

しかし‥今後もいつこの法律を適用するか判らない
リスクに対して、海外資本は香港への資本投入を
避けるのは道理で、それどころか香港に今入れている
資本を今後もタイミングを見て引くことは明らか。

今日のところは…見送ったことで、上昇した株価も
明日からの相場は…下降圧力がかかる流れになりそう。

さて、現在のNYダウ先物は+80ドルで推移。

今日のNY市場もちょっと不透明な状況になるかも
注目しておきましょう。