Akamai Financial Academy
校長の池田です。
良い金利上昇ドル高、悪い金利上昇ドル高‥
どこで判断するのだろう‥
こんな疑問、金利が話題になった時に
いつも湧いてきます。
今週半ば(3/16 3/17)に開かれる
米連邦公開市場委員会(FOMC)の判定は
金利上昇、ドル高は今のところ良い金利上昇、
ドル高と判定される公算が強い。
しかし、市場にはむしろ反対だと考える
関係者も多い。
この問いかけは米国にとって良い悪いだけでは
なく、世界経済にとっても大きな課題になりそう。
米国にとっての金利上昇はインフレリスクは
あり、経済が戻る途中でもインフレは、
復活スピードを落とす要因。
その一方、米国に物を売る立場の国にとっては、
ドル高は望とところだが、米国経済が停滞しては
意味がない。
コロナ禍からの再建を目指し内需の拡大を図る
ため大型予算を通したバイデン政権にとっても
金利上昇は当面は抑えたいところ。
そもそもなぜ長期金利は上昇しているのか?
それは国債を大量に保有している銀行等が、
景気先行きが明るいと判断して、国債を売って
株式等の金融商品での運用に切り替えているから。
債権は価格が下がると利回りが上がります。
コロナ禍の中で世界経済が止まっていた時期に
安全資産として米国国債を大量に買っていた連中が、
売り出した結果。
まだまだ国債売りが増えそうな流れの中、
急激な長期金利上昇は止められないという声も
聞こえています。
株式市場は長期金利上昇と同時に暴落するリスクを
常に背負う形になりそう展開です。
まずは…米連邦公開市場委員会(FOMC)の判定で
市場は何を想像して判断するのか…
それを注視していきましょう。