株式投資に興味を持ったのは、少年ジャンプに
連載された「男一匹ガキ大将」。
その中で主人公の戸川万吉が兜町で
大暴れするのを見て、夢を膨らませた
覚えがある。
たしか一度は負けるが…水戸のばばぁの
助言もあり空売りで儲けたような…
曖昧な(笑)記憶がある。
まだ私が小学校の高学年の頃でした。
実際に株式投資を始めたのは、サラリーマン
時代の1988年、バブルの勢いが増していた時期。
たまたま担当していた企業から呼び出しを受け、
大量の注文書を手渡される。
私としては、納期に間に合わせられるかどうか
が気になり思案しながらも、受け取った注文書を
自分が勤める経理課に届けた。
受け取った経理のおばさんは、それを見て…
興奮したように、この会社の株を買うといって
証券会社に電話を掛けだした。
その対応に少し頭にきたが…
一連の会話を聞いて…なるほどと感心もした。
電話を終えた経理のおばさんは、私に向かい
「あなたもこの会社の株を買いな♪」
それと同時に、「このような情報があれば
教えてね♪」といって、お客用に用意されて
いた饅頭を箱ごとくれた。
饅頭を受け取り…自分が統括するする事務所兼
工場へ車で帰る途中に…なぜ、ケチで有名な
経理のおばさんが饅頭を箱ごとくれたのか…
思い当たることは一つしかなかった…
私が営業で担当している会社が全て上場企業
だったのだ。
その当時勤めていた会社の顧客数は300社くら
いで、その中で上場している企業は十数社。
その中の大半が、私の担当。
自社に注文が来なくても、顧客の会社に行き
担当者と話したり、飲みに出かけたりすると
内情はよくわかる。
その情報を教えろということだと悟る。
バブル絶世を迎える前とあり、情報は意外に
簡単に入ってきた。
新プロジェクト等が新聞で発表される前に。
私は情報と共に、接待で使った通りにくい
領収書や請求書を同時に渡す、そんな関係が
経理のおばさんと4年ほど続いた。
当然、私も株を買って儲けることができた。
さて、この経理のおばさん、自分の資金だけで
なく、会社の資産運用の一部も任されていたこ
とを後で知る。
私が勤める会社自体が、私の持っている
情報を知りたかったからだ。
そうでなけらば…あの領収書はさすがに
通らなかっただろう。
これが株式投資を始めたきっかけでした。