株式投資の教科書

プロトレーダーの条件その2

 

プロトレーダーになりたいと思うなら、
まずは市場を知ること。

「えっ‥株式市場は知っているけど?
どういう意味?」

こんな声も聞こえてきそうですね‥

実は多くの人は、このことを重要だと
あまり思っていない‥いえ‥
業界全体がここを敢えて皆さんに伝えようとは
していないからです。

ここでいう市場を知るということは、
株式市場にどんなお金がどれくらい入っているのか?
また、それらの資金がどんな性格なのか?

市場の動きの根本を理解することです。

まずは、日本の株式市場の毎日の東証一部の売買代金は、
2.5兆円前後。

このお金のボリュームが、毎日の株価の
動きを決めています。

では、このお金の出所は‥どこか?

現在の市場では、6割以上が外国人投資家と
いわれています。

そして、日本市場はこの外国人投資家の動きに
左右されていること理解する必要があります。

この外国人投資家ですが、グローバル経済の今、
世界中の人たち(機関投資家、ヘッジファンドを含む)で
構成されていて、その人たちの思惑を推測することは
業界の専門家でさえ難しい状況です。

さて、このような状況では‥何が起こるのか?
少し考えてみましょう。

まず、一般的言われる企業業績を分析して、
将来性を見て投資するファンダメンタル手法も、
日本の株価は外国人投資家の動きに左右されるので、
あまり役立ちはしません。

また、テクニカル指標を使っての投資手法も同じく、
ほとんど役に立たない状況なのです。
※この件に関しては次回のランダムウォーク理論で
詳しく解説していきます。

なぜなら‥外国人投資の人たちは、日本株を
リスクヘッジに利用しているだけだからです。

この外国人投資家の手法は為替、原油、債券、株式と
様々な分野に資金を分散投資しています。

彼らはドルやユーロのリスクヘッジとして持った円を、
どうせ持っているなら日本株を売買しておこうという
作戦。

それは為替と連動していて、為替変動により
どこの市場の株を買ったり売ったりしたら、
利益を確保できるのかという戦術です。

時として為替の利益を優先して株を売ったり、
買ったりもします。

また、自国の経済事情や問題で売買も
行われます。

つまり、現在の日本株価は彼ら外国人投資家の
動きよってほぼ決められるという流れです。

さて、プロトレーダーを目指す場合は、
このことをしっかり理解して
戦略を練る必要があります。

今までの一般的な投資手法は
役立たない状況下で、どうするのか?

これを乗り越える決意が必要ですね。

ちなみに業界ではこのことを
あまり表に出しません。

手数料で成り立っている業界全体の首を
絞めることに、なりかねないからです。

さて、次号は‥ではこの状況下で
どうすればプロトレーダーになれるのか?
それについてお話ししたいと思います。

今日も最後までご覧いただき、
ありがとうございます。