株式投資の教科書

プロトレーダーの条件その3

ランダムウォーク理論からスタートする。

この意味は、プロトレーダーを目指す時、
このランダムウォーク理論を突破できる
手法を用いることが重要ということ。

ランダムウォーク理論とは、合理的な
相場状況の場合、株価の上昇と下降の可能性は
ほぼ同じであり、株価の将来を予測することは
不可能という考え方。

ランダムウォーク理論を用いた計算で出した
グラフは、ある時は上昇トレンドができたり、
下降トレンドができたりして、

通常の相場の動きと見分けがつかない。

また、市場に参入している投資家は、
様々な属性があり、
また様々な投資家の状況があり、
その人たちの行動を予測することは不可能。

つまり、ランダムウォーク理論が当てはまる
相場では、ファンダメンタル分析でも
テクニカル分析も通用しないというのが
定説です。

結果、ランダムウォーク理論が当てはまる相場で
勝つには、「運」が必要になり、運さえあれば
猿でも勝てるということになります。

逆に、「運」がない人は‥
負け続けるということにも。

さて、ここで重要なことは、
仮にランダムウォーク理論が、
相場の大半に当てはまるとした場合に
どうすれば勝てるのかということに
なってきます。

それは‥数少ない合理的でない相場
(ランダムウォークしない相場)を見つけ
いち早く乗る(トレンド追従)か、

また、数少ない加熱しすぎを見つけ、
元への回帰を狙う(ミーン・リバージョン)か、

市場の歪を利用して狙う(アービトラージ)の、
三つの方法しか、収益を狙うことが
難しいのです。

そうなると、あなたがプロトレーダーを
目指すなら、この三つの中から手法を選ぶことが
合理的ということになります。

こんなことを書くと、
相場はランダムウォークではないという意見も
聞こえてきそうですが‥

そんな場合は、ランダムウォーク理論を
打ち破る確証を出してからの意見なら、
検証してみる価値はありそうですが‥

ほとんどの場合、この理論を打ち破ることは
過去から検証しても難しいことも
証明されています。

さて、プロを目指すあなたが三つの中から
どれを選ぶのかということになります。

次号は、三つの投資手法についての
考え方を、お伝えします。

今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございます。