株式投資の教科書

プロトレーダーの条件その5

 

 

 

 

 

 

模擬トレードをして検証し、
自分の期待値を導き出す。

自分の資金を運用しない模擬(デモ)
トレードでは上手く行くけれど、
現実の資金を運用した途端、
全然、負けばかり‥

こんな声がトレードの世界では、
良く聞かれる言葉です。

それゆえ、模擬トレードの重要性が
多くの人に知られていないのです。

でも、じっくり考えるまでもなく、
本番前には、事前にしっかり練習
しておくことは、世の中の常。

模擬トレードをせずに、
プロトレーダーへの道はないと
いっても良いでしょう。

さて、そこで模擬トレードで、
身につくことや得られるものを
整理してみましょう。

まずは、トレード自体への慣れ、
ご自身が選択した手法の基づき、
仕掛けや手仕舞いの一連の流れを
掴むことです。

次に、トレードにおいて自分の癖、
長所や短所が判ることです。

そして、何より大切なのは、
あなたが行うトレードの期待値です。

期待値とはあなたが取っているリスク
に対して、どれくらいのリターンが
得られるのかの値です。

例えば1トレード100万円の資金で
3万円の損切りラインを設定したと
します。

この形で10回トレードを行い、
合計で12万円の利益が出た場合を
考えてみましょう。

まずは1トレードあたりの収益の
平均を出します。

12万円÷10回=1.2万円

今回あなたが取っているリスク、
1トレードあたり、3万円です。

この二つの比率は

1.2万円÷3万円=0.4
という数字になります。

この0.4という数字が期待値に
なります。

つまり、この10回のトレードは、
1トレードあたり、リスクの3万円
に対して、0.4のリターンがあり、

今回の手法は、今後もその期待値が
見込める可能性があることを
表しています。

そして、この期待値が10トレード
ではなく、30トレードから導き
出されれば、より信頼できる数字
になります。

このようにプラスの期待値が出て、
初めて実戦に臨める訳で、

期待値を作る為にも、
模擬トレードは絶対に必要な作業に
なってくるのです。

また、期待値を出すことにより、
どれくらいの数のトレードを行うと、
どれくらいの利益が出せるのかも
見当がつきます。

故に、損切りも淡々と行え、
次の機会に向け着々とトレード
できるようになります。

模擬トレードをして検証し、
自分の期待値を導き出す。

今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございます。