株式投資の教科書

シニアの株式投資に必要な、5つの心得(その1)

 

 

 

 

 

 

シニア世代が、株式投資に取り組む時に、

守らないといけない考え方を5回シリーズ
でお届けします。

このシリーズを読むと、シニア世代の
あなたは、自分に合った投資戦略を
持つことができ、

シニア世代が夢見る、自由なシニア
ライフに手が届く可能性が高まるかも

是非、最後までお付き合いください。

まずは、
過去の成功例を考えない!!を
お届けします。

【過去の成功例を考えない】

あなたのように、シニア世代、もしくは、
もうすぐシニア世代という方で株式投資を
お考えの方は、

今までの人生の中で、少なくとも幾つかの
成功を成し遂げられてきた人といえると
思います。

また、世の中の移り変わりも実際に体験
してきていますよね。

そう、あなたは、経験が豊富で、知識や
知恵もあり、生き方に自信も持っている、

人生の勝ち組の人達なのです。

でも、そんなシニア世代のあなただから
こそ!!

株式投資では、過去の成功例を参考にし
たり、真似たりして、損失を拡げてしま
う恐れがあるのです。

つまり、株式投資では、経験則が邪魔に
なる場合が往々にしてあるからです。

その理由は二つあります。

一つは、過去の時代と、今現在の状況とは、
株式市場や、とりまく環境が大きく違って
いるからです。

一昔前と比べ、株式市場は今や
ネットでの取引が主になっています。

また、市場の参加者の属性も、昔に比べて、
多種多様です。

また、世界経済の環境も変わってきて
います。

今は特にコロナにより、今後の経済の
仕組み自体も変わろうとしています。

この状況下では、過去の成功例と同じこと
をして上手く行くという考え方は、

合理的な考え方ではないことは状況からも
簡単に判断がつくことです。

そして、もう一つは、過去の成功例は、
自ずと頭の中に記憶されていますが…

その裏にある失敗例は忘れてしまって
いることです。

どちらかというと、あなたのように経験
豊富なシニア世代の方は、この理由で、
株式投資で失敗する人が多いことです。

今まで人生の中で幾つかの成功を掴んで
きたあなたなら理解してもらえると思い
ますが、

成功の裏にはいくつもの失敗がある
ものです。

その失敗を糧に、修正したり、補足した
りして成功まで、辿りついたことだと
推察します。

ところが、人間の脳は、心と言った方が
いいかもしれませんが、

時間がたつにつれ、成功例だけを覚えて、
失敗例は忘れるようにできているのです。

これを行動フィナンスでは、
認識バイアスの代表性のバイアスとか、
損失回避のバイアスと呼んでいます。

つまり、成功例は失敗を重ねた結果であり、
その過程を理解していない人が、

成功例を真似ても上手く行かないという
ことです。

もし、あなたが過去の株式投資で上手く
いった例があったとして、実際にはその
近くで、細かな失敗も多くあり、

その失敗のおかげで成功例に
辿りついたのかもしれないからです。

でも、時間が経つと記憶に残っているのは、

成功したことだけ‥

そして、この偏った記憶に‥引っ張られて
しまいがち‥

このように成功例から考えての株式投資は、
今の状況とは違いすぎます。

そして、過去の成功例の裏にも失敗という
過程があり、それを考慮しないと上手くは
いかないことも理解しましょう。

【過去の成功例を考えない】

もし、参考にするなら!!
過去の失敗例ですね。